結婚式間近のダグと、新婦の弟、2人の友達の4人は独身最後の夜を楽しむバチェラーパーティーのためラスベガスへ向かう。
酒やギャンブルを楽しみ、翌朝目が覚めると全員昨夜の記憶がなく、ダグはいなくなっていた......。
作中のセリフのほぼ全てに「チンコ」が入ってる馬鹿で下品なコメディ。最高ですやん。
4人の中では一番まともそうなダグが行方不明になってしまい、残った3人は妻子持ちチャライケメンのフィル、生真面目な歯科医のステュ、新婦の弟で変人でアホのアランという、それぞれ別方向にキャラが立った凸凹トリオ。
フィルは仕事とかは出来そうな感じで3人を引っ張り、アランは笑っていいのか分からんくらいの絶妙なラインのボケをかましつつ素直な良いやつだし隠れた才能もあり、一番普通っぽいステュがなんだかんだ一番お笑い要因っていうバランスの良さ。
そして、なぜか本人役で登場するタイソン、チャイニーズマフィアのチャウさん、悪徳(?)警官たち、ステュの彼女と妻()など脇役もいちいちキャラが濃くて爪痕残していきます。
そして本作、実は隠れミステリ映画でもありまして。
朝、目が覚めた時の、ダクがいない、謎の女が部屋から出て行く、部屋に鶏と虎と赤ちゃんがいる、1人の歯が折れているといった大量の「謎」の提示があまりに魅力的!
そして、昨夜の出来事を調べに出ると、さらにわんさか出てくる謎、謎、謎。一難去ってまた一難とばかりに降りかかるトラブルをこなしていくうちにだんだんと昨夜の出来事が浮かび上がってくる構成。そして、ある意味意外な真相。
てな具合に、全編通して謎解き要素があることで小ネタ多めの馬鹿コメディに筋が通っててダレずに観やすいのが良かったです。
あと、エンドロールまで面白い、というよりはもはやエンドロールが一番面白いのも最高っしょ!
頭空っぽで楽しめて、特に後に残ることもないけど青春の思い出のようにたまに思い出してはまた観たくなるような、なんだかんだ凄く愛おしい映画なんすよね。
2と3も観ます!
一言だけネタバレで。
探してたダグは実はスタート地点にいたというシンプルに盲点をつく真相に驚かされました。大騒ぎして振り出しに戻るという構図としても美しい。
気付きそうなもんだけど、あまりにも枝葉の謎が多すぎることと、結婚式場などでダグの目撃証言があるせいで外にいると思い込まされてしまうミスリードが上手いと思います。