偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

シソンヌライブ[deux]雑感

引き続き観ました。2本目です。

シソンヌライブ[deux] [DVD]

シソンヌライブ[deux] [DVD]

  • 発売日: 2016/07/13
  • メディア: DVD



《収録作品》
7の子/初泊まり/発信源、彼/お母さん先生/ラーメン屋/タクシー/インドカレー/不倫関係/別れ


本作には個人的にシソンヌのコントでも一番好きな「ラーメン屋」が入っている他、ベスト10には入りそうなインドカレー」「別れ」も収録されていて、個々のネタの好きさでは一番ですね。

そう、「ラーメン屋」。たしかテレビのネタ番組か何かで初めてシソンヌを観たのがこのネタで、その愛着もあると思うんですけどほんと大好きでねぇ。
普段なかなかDVDを見返したりしないけど、これは何回も観てます。
何が凄いってやっぱ何回観ても飽きずに面白いとこっすよね。
このネタの面白さって音楽に近くて、聴いてるだけで気持ち良くてまた聴きたくなっちゃうんですよね。ヘビロテです。
あの訛りの強さと、急に上がるトーンがもうクセになるクセになる......。このシチュエーションを題材にするあたりも凄えっすよね。いるもんこういう客。
じろうちゃんの暴走だけでここまで話を持たせられるのが凄い。あとパチンコ論は全部じろうちゃんご本人の持論らしくてそれも凄いっす。

インドカレーは珍しくじろうちゃんがツッコミ的な立ち位置で長谷川さんがボケ的な立ち位置なんだけど、じろうちゃんが「カレー屋のインド人」という濃いめのキャラなのが面白いです。キャラが濃い方がツッコミって面白いですもんね。ジャンポケの斉藤さんとか。
閉店間際(過ぎ)のインドカレー屋の空気感とかもなんか良いし、鬱陶しがりながらもなんだかんだ悪くは思ってない感じのカレー屋さんが可愛くて好きです。

もう一つお気に入りが「別れ」
妹の葬儀というつらすぎるシチュエーションから繰り出される最初の爆発に、不謹慎なだけにより一層爆笑してしまいます。
しかし話が進むごとにどんどん泣けてきちゃって、最後はなんかこう、『きみに読む物語』でも観たみたいな感動が待ってます。シソンヌの良い話系・泣ける系のネタ好きなんだよなぁ。


その他のネタは一言ずつ。

「7の子」はそもそも理論がよく分かんないのが当惑の面白さに繋がってて良いですね。何なん?って感じの笑い。

「初泊まり」はめちゃ好き。もう、潰れる時のあの声が好き。真似しちゃう。

「発信源、彼」はイライラ感の面白さですね。長谷川さんがいじめてるみたいでちょっと可哀想になりかけたところで絶妙にイラッとさせてくるじろうちゃん良いっすね。

「お母さん先生」は珍しく長谷川さんが女装してボケの役どころ......かと思いきや、じろうちゃんは野村くんで更に強いボケなので、『貞子vs伽耶子』みたいなヤバいやつ同士がぶつかる面白さがあります。

「タクシー」「不倫関係」はなんというか、トレンディ感と言いますか、昭和か平成初期のメロドラマみたいな話で逆に私世代には新鮮でした。こういう幸薄そうな女性の役がほんとうまいっすよね。


という感じで、第二巻もめちゃ面白かったです。とぅーびーこんちぬー。