はい。4月は読書月間だったので少なめです。
しかし私はTSUTAYAプレミアムに入ったので、5月は配信でたくさん観るよ!
ビルとテッドの大冒険
- 発売日: 2018/08/24
- メディア: Blu-ray
歴史の授業で落第しそうな高校生のビルとテッドの前に2688年から未来人がやってきた!彼に公衆電話型タイムマシンを借りた2人は、歴史上の偉人を集めて発表会での一発逆転を狙う!
いや、もうサイコーでしょ!!
主人公の2人がもうめちゃくちゃアホなんです!まさに逆・江戸川コナン!
そして、この作品世界は素晴らしきアホの世界なんですね!
彼らが確信を持ってアホなことをすると、それがストーリーを前進させる正解となる。アホさ頼りで話が進んでいく。
しかもストーリーの流れ自体、「偉人をたくさん捕まえてきて並べようぜ!」っていう雑なポケモンみたいな単細胞ストーリーなのでめちゃくちゃ分かりやすい!最高!
でこの偉人たちも総じてアホなのが最高!
ナポレオンのシーンはだいたい笑いを堪えきれなかったし、ショッピングモールに偉人が集結する場面のはちゃめちゃな多幸感がヤバいジャンヌダルク可愛すぎる(ゴーゴーズのメンバーの方らしい。可愛すぎて調べたよ)。
そんでも一応「発表会に間に合う」というタイムリミットがあるから話がだれることはなく一直線に進んでくれて飽きないですね。タイムトラベルものでここまで分かりやすい物語が他にあるのかってくらい一直線ですもんね。
でも最後は謎の感動があるあたり、ずるいっすよね。
ちなみに観てから知ったんですが、奇遇にも今このシリーズの第3弾が作られてるらしくって、めっちゃ気になる。最近昔のやつの続編とかリブート多いっすよね。やや辟易しつつも楽しみではある。しかし本作の可愛かったキアヌも今や小汚いイケオジですからね......。
スラムドッグ・ミリオネア
- 発売日: 2018/10/05
- メディア: Blu-ray
Oh Baby 通り雨が上がったら 鼻歌でも歌って歩こう
この醜くも美しい世界で♪
「ミリオネアって言われるとみのもんた思い出すよな〜」と思いながら内容知らずに見たら本当にみのもんたのやつでびっくりしました。
貧しいインド人の青年がみのもんたと戦うお話!
なんでもこの番組、イギリス発祥で、日本でもインドでもやってたみたいっすね。知らんかった。
そんなクイズミリオネアに出演した無学で貧しいインド人青年が、しかしどんどん勝ち上がっていくんですね。
でも、あまりに上手くいくからインキチを疑われて警察に拷問されるんですよ。
で、警察でどうやってそんなに正解したんや!って聞かれて、これまでの壮絶な人生経験を語るんです。
クイズ番組、尋問、主人公の半生、という3つの時系列が入り混じって、主人公ジャマールの半生が描かれるという、凝った構成なんですね。
なんせテーマが貧困とか犯罪組織とか重たいものなんで、普通にやったらどんよりしそうなところを、こういう特殊な構成とちょいちょい散りばめられたユーモアで風通し良くしてるの、好きっすね。
ただ、恋愛要素がかなり濃いのはどうなんだろうという感じはしますね。個人的にはこういう切なくも美しいラブストーリーは大好きなんですが、見終わった印象が「恋愛映画」になっちゃって、ちょっとテーマがぼやける気も。
とはいえ、主人公と離れ離れになってからの彼女の境遇もまた社会問題っすからね。重厚感が削がれるってこともないですけどね。
あと、エンディングは笑った。あれはずるい。
捜索者
先住民コマンチ族に弟夫婦を殺され姪っ子を攫われたジョン・ウェインが復讐の旅に出るお話。
黒い帽子でコマンチへの蔑視偏見を垂れ流す主人公が強烈っすね。言ってること酷すぎてかなり引きました。ただ、彼が作中で弟一家にとっても部外者に近い孤独な男として描かれているから、なんつーかキャラ造形としては納得がいくんですよね。彼の変な妄執みたいなものが、時々入るブチギレスイッチと相俟って西部劇の主人公とは思えぬ非・英雄的な独特のキャラ立ちをしてます。
で、一応おおまかな軸としては、そんな主人公が復讐をしていく話なんですけど、それだけじゃなくて色んな味が詰まったちょっとジャンルミックス的な映画になってるんですね。
例えば、主人公が相棒の混血児と共にコマンチ族の拠点を目指すくだりはロードムービー調で、とにかく景色が綺麗なので異国情緒がヤバイっす。夕日に映える荒野はもちろん美しく、冬の雪降る山もまた綺麗。ストーリーの筋とは関係なしに映像だけでめちゃくちゃエモいっすからね。
はたまた、家に帰ってこれば混血児くんとお嬢さんのラブコメがはじまり、ドリフかよってくらいベタなコントに恋のトキメキと切なさが仮託されていたりして、エモいです。これまた。
終盤の主人公の行動が酷すぎてまた引きましたが、その後の展開はなかなか感動的でもあり、見終わってみるとラストシーンの演出もあって良い余韻が残ります。
西部劇ってまだまだあんま観たことないけど、定石を外しまくった実験的なところはむしろ初心者にも観やすく、めちゃ面白かったです。