偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

加藤元浩『C.M.B 森羅博物館の事件目録』全巻読破計画① 11〜20巻

というわけで、QEDを40巻まで読んだのにこっちは全然だったので足並みを揃えに行きます。



(各話採点基準↓)

★1 →→→→→いまいち
★★2 →→→→まあまあ
★★★3 →→→普通に面白い
★★★★4 →→とても面白い
★★★★★5 →めっちゃんこ面白い




11巻


op.26「ファイストスの円盤」★★★3

世界一の海運王アンドレアス氏の愛人の乗る船が爆破される事件が発生。彼女は怪我だけで済んだが、その数日後にアンドレアス氏の本妻が彼の弟のクルーザーで銃死し......。


美しい海の都で起こる爆破事件というスケールの大きさがいいっすね。C.M.Bだと前後編ってだけでかなり壮大な話になりますからね。
といっても事件は4人の男女の間で起こるミクロな愛憎劇。それだけに犯人とかはわりかし分かっちゃいますが、むしろその動機の意外さに驚きました。そして、なんとも言えんラスト1コマの余韻がいい......。





op.27「初釜事件」★★2

立樹の祖父の友人が催す新年の茶会に行った森羅たち。そこで、高価な茶器が独楽とすり替えられる盗難事件が起こり......。


お正月のおもちゃがたくさん出てきて懐かしい雰囲気ですが、ストーリーも昔話みたいな感じでした。いじわるじいさんみたいな。
トリックはめっちゃちまいですけど、小さい種をこうやって膨らますのがプロの仕事ですね。(ネタバレ→)あんな小さい箱の中で独楽って回せるの?とは思いますけどね。実は苦手なんですよ、私。





op.28「丸〆猫」★★★3

妻に先立たれて塞ぎ込む老人の周りでおかしな出来事が相次ぎ、ある日、ついに通帳類が盗まれた。森羅は、老人に事件の謎解きの報酬として妻の形見の"丸〆猫"の置物を要求し......。


善良な老人に謎解きの対価として大事な置物を要求するという悪役の森羅(笑)。嫌なやつですねぇ......。
オチはだいたい分っちゃうけど、それでも森羅の最後の捨てゼリフはめちゃくちゃキマってましたね。泣きました。




12巻


op.29「封泥」★★2

古代バビロニアで交易に使われた、粘土で封をした壺。その中身が、封を開けることなく盗まれていた。三人の養父のうちの1人・レイに謎解きのために呼び出された森羅は......。


レイという男のキャラ紹介話。
謎が魅力的なだけにトリックは正直イマイチぴんときません。
ただ、今回はとにかくレイの破天荒なキャラが良い!読者も「森羅くん、レイと遊んじゃいけません!」なんて言いたくなっちゃいます。残る2人の養父はもっとヤバいのかななんていう心配も......。





op.30「老婆と猿」★★★3

立樹の友人の祖母が、自宅の屋敷の密室の中で毒を飲んで亡くなった。密室の中には彼女の飼っている1匹の猿がいて......。


金にまつわるドロドロしたお話に、天才マントヒヒのヒヒ丸くんが一服の清涼剤。
真相は予想外の方向からのものであっと言わされましたし、猿の絡め方も面白い!
読み返してみると「それは気づかんやろ」ってレベルですが、ぬけぬけと伏線が張ってあるのも抜かりないですよね。
そして、ここにきて新たなレギュラーキャラが加わったのも嬉しいです。





op.31「張の幽霊」★★★3

香港。若い刑事は、「幽霊が見える」という悩みを持つ人気女優と知り合う。彼女が見る幽霊は少し前にビルから墜落死した張という男なのではないかと疑う刑事だったが......。


香港の風俗を色々紹介してて旅情もありつつ、ミステリとしても面白かったです。
どうしても、島田荘司とか好きだからあのトリックには興奮しちゃいましたが、トリックはあくまで脇役で、そのあと明かされる一連の出来事の構図にも驚かされました。
あと、幽霊がけっこうガチで怖くて笑った。




13巻


op.32「夏草」★★★★4

下校途中に夏草に覆われた空き地を見つけた森羅たち。森羅はその土地に違和感を感じるが......。


偏愛枠。
なんせ、あるのはただ空き地だけ。ただの空き地を見てそこから「何が起きたのか?」を推理するという趣向自体がもう日常の謎ミステリとしてバチクソ魅力的ではないですか!しかも、提示されるその空き地というものがまた絶妙にノスタルジックで、都会の片隅で忘れられたようにポツンとある、幽霊のような存在感も堪りません。
真相はこのシリーズによくある一つの豆知識から解くタイプのものではあるのですが、詩情のある謎が、解かれることで美しい光景となり物語となるあたりがもうフェチですよね。はい。
不在の中に強い存在感が立ち現れるラストひとコマの余韻もね......。
好き。





op.33「霧の山荘」★★★3

森羅たちが霧の立ち込める山の中で避難したのは一軒の山荘。アングラ劇団の関係者たちが集まっていたその山荘で事件が起こる......。


先日読んだQ.E.D.の方で映画とアニメに関する夢追い人のお話があったのですが、これは劇団のそれ系。
立樹ちゃんの友達のこの子すごい可愛いっすね。
それは置いといて、ネタ自体はありがちなものの、このストーリーの上に乗せてやられると意外性は抜群。でも意外でありながら明かされてみれば納得できちゃいます。
そして、私自身読んでいて感じた違和感を掬い上げる推理もシンプルながら「なるほど!」と膝を打ちました。
最後の余韻も......。





op.34「アサド」★★2

学園祭前日、「アサド」を作る神羅たちのブースの隣の教室では、1人の男子生徒が不良たちから準備を押し付けられていて......。


うーん、スカッとジャパン。
学園祭ものでここまで地味なのも珍しくないですかね。なんせ、学園祭要素が前日にじっくりと肉を焼くってことだけですからね。なんでやねん。
それでもみんなのちょっとそわそわと浮き足立つ雰囲気は出てて良かったです。なんせ私だって学園祭で主役になったことなんてあるわけもないですから、こういう地味さが落ち着くのかも。
ただ、お話はあまりにシンプルなんでまぁ特に感想というほどのこともなく、強いていえばそう、スカッとジャパン!





op.35「オルゴール」★★★3

マウが持ち込んだディスク型オルゴール。かつての持ち主の日記には、夫がオルゴールを撃ったという記述があるが、実物には撃たれた傷跡は一切見当たらず......。


これさぁ、さすがに、燈馬ならまだしも森羅くんにこの謎が解けるのかなぁ......というか、解いてほしくなかったよ......。
個人的には、(一応→)夫人は耳が聴こえなかったというオチかと思ったので、予想外ではあったのですが......。
いや、でも、うん、森羅がとかそういうの抜きにしたらお話としては大好きです。はい。好きだよそりゃ。





op.41「スタン」★★★3

カンボジアで盗まれた女神像が日本で見つかり、調査のために森羅の養父のひとり、スタンが来日する......。


養父シリーズ第2弾。
今回新登場するのは一見真面目な常識人のスタン。しかし、一度何かがあるとめんどい性癖が発動されるという隠れたキャラの濃さは、CMBの指輪にふさわしい(?)ですね。
キャラ紹介話みたいなもんなので事件の方はまたシンプルなトリック一発ですが、最後にスタンと森羅の信頼関係が垣間見られるほっこりストーリーでした。





op.42「キルト」★★★★4

高齢の大英博物館理事の女性が森羅に会うために来日した。若い頃に裏切ってしまった親友に貰ったキルトに込められたメッセージを解き明かしてほしいという彼女だったが......。


百合、特にこだわるほどじゃないけど、あれば好きなのでにこにこしちゃいましたね、はい。
2人の少女の蜜月関係に入った亀裂。それが長年放置され、久しぶりに蓋を開けてみると......というストーリーが素晴らしい!
......というのが過去のエピソードとしてある上で、現在、余命本日限りくらいに老いたかつての少女に親友からのメッセージを伝えるため森羅が奔走するというゆるいタイムリミットサスペンスにもなってるんですね。
そして、真実を掴んだ森羅はそれを伝えられるのか......と、そこんとこの緊迫感もバッチシ。
完全に百合加点はあるものの、個人的になかなか偏愛のエピソードです。




16巻


op.43「ナスカの地上絵」★★★3

ナスカの地上絵の上に道路を通す計画。反対していた学者が、地上絵の上で墜落死する。しかし、近くには高所はどこにも見当たらず......。


周りに何もない地上絵の上に墜落死体......ミステリファンからときめかずにはいられない謎の提示が素敵です💕
どうしても謎が魅力的すぎると解かれたらがっかりみたいなことが多くて、これも意外性はそんなにないのでその意味ではそうなんですが、しかしなかなか壮大なトリックはインパクト大。推理の決め手になる伏線の潜ませ方も巧すぎて「やられた!」と膝を打ちましたね。





op.44「レヤック」★★★3

バリを訪れた森羅たち。街は近代化されているが、人々の中には未だに迷信が残っていて、森羅は"レヤック"という魔女にまつわる事件に遭遇する......。


神秘的なイメージのあるバリのダークサイド(?)を描いてます。
事件にはもはやこれといった謎もなく、思った通りの真相にはなるわけですが、皮肉な味わいの結末がいいですね。夜の闇が怖くなる、ちょっとホラーなお話でした。





op.45「学校の七不思議」★★2

日曜日の教室で体育祭の準備をする森羅とクラスメイトたち。作業をしながら横槍くんが披露する自作の七不思議は全く怖くなかったが、森羅と立樹が買い出しに行っている間にクラスメイトたちは教室から忽然と姿を消して......。


そんなことで真相に気づくかよ!という森羅の天才さが分かるお話ですが、そのわりに地味(笑)。
もうほとんど横槍くんの考えたなんちゃって七不思議のバカさを笑うだけのお話ではありますが、楽しそうな彼らが見れて何よりです。チンコ好き。





op.46「クファンジャル」★1

クファンジャルという短剣が盗まれた。犯人は責任を逃れるため「マウの命令でやった」と供述し、マウは森羅になんとかしろとせがむが......。


あ、うん、知ってた......ってなりましたね......こればっかりは。いや、まさか、そのネタで来ないやろとは思ってたんですけど......来ちゃいましたね。こればかりは、うん、珍しく駄作と言っていいのでは......。




17巻

op.47「プリニウスの博物誌」★★★3

冷戦時代の東ドイツで両親と共に壁を越えようとした少年が撃たれた。時は流れ現在、この事件について調べるジャーナリストは、逃亡を手引きした工作員が少年を見捨てたのではないかと疑うが......。


東西冷戦を描くにしても、この壁を越えるというシチュエーションだけに焦点を絞った目の付け所が渋いっすよね。
話の展開から逆算して真相の大枠は分かってしまいますが、それにしてもこの時代背景でこのミクロな個人のドラマを描出されたら良さがあると言わざるを得ん。





op.48「隠れ里」★★2

春の七草を採取しに来た森羅とクラスメイトたち。山の上で豪邸を見た彼らは下山しようとするが、何度やっても元の豪邸の場所へ戻ってきてしまい......。


七草を採りに行くという斬新な導入から、お正月のちょっと不思議な冒険になるのが良いですね。
なんというか、解けてしまえばどうってことない謎ではあるんだけど、そのどうってことなさが1月7日のそろそろ冬休みという夢から醒めて新学期へと向かっていく空気感にマッチしていてなんだかひどくノスタルジーを感じるお話ではありました。





op.49「モザイク」★★★3

有名デザイナーが自らデザインした新居のモザイクのデザインの壁。元同僚の男は、デザイナーがこの壁に先輩を埋めたと証言するが、壁を壊して捜査できるほどの確証がなく......。


尺が短いのでやや駆け足にすぎて説得力が薄くなってしまっているきらいはあるものの、あの演出はお見事。逆に、これでもう少し推理に説得力があればインパクトのある傑作になったのになという惜しさはありますね。





op.50「幻の車」★★★3

知人の整備士から、持ち主を亡くした幻の車「つくば号」の消えたハンドルを探して欲しいと頼まれる森羅だったが......。


古い車から1人の男の哀しい運命を知っていく......というドラマとしてのエモさがあります。
読者が知らんような豆知識が推理の軸になってはいますが、それによって今まで思っていたことがくるっと一転する鮮やかさは見事。
それと同時に物語としての印象もまたガラッと変わり、ちょっと切ない余韻が残る、綺麗にまとまったお話でした。




18巻

op.51「龍鳳★★★3

香港の黒社会を牛耳る女会長・周。彼女の敵対組織の会長が殺害され、死際に「周のところの双子は瓜二つだ」という言葉を残すが、周の子供は二卵性の男女の双子でとても瓜二つとは言い難く......。


森羅が黒社会の抗争を仲裁するというなかなかハードなエピソード。
そっち系の関係者を集めて「さて」と推理する解決編はなかなかスリリング。単純なトリックも言われてみればな伏線で鮮やかに演出され、物語の軸になる双子のキャラクターが最後に活きてくるのも良い。
なんとなくスタジアムとか黒社会って舞台にC.M.B.らしさを感じずノリきれなかった部分はあるものの面白かったです。





op.52「A列車で行こう★★★3

高校生の堺は、転校初日に新しいクラスで田岸という同級生に目をつけられる。さらに、自分の席や通学路の三叉路への胡乱な違和感に悩まされ......。


青春幻想譚。
タイトルは実在のジャズの曲名ではあるのですが、「A列車」という伏字のような響きが何かここではない世界を彷彿とさせて作品の雰囲気にぴったり。主人公の視点から見る狭い世界が奇妙に不穏に歪んでいく様はそれ自体が魅力的。
ただ、解決は思いがけない方向のもので、意外性はありつつも雰囲気がガラッと変わるのはなんとも言えない気持ちになります。これはこれでいいんだけど、思ってたのとは違う......。





op.53「ガラスの博物館」★★2

趣味でガラス博物館を開いた主婦。しかし、目玉展示品のティファニーのグラスが誰もいない展示室で割れてしまう事件が起き......。


なんかこう、以前のとあるエピソードにトリックもストーリーもちょっと似てるんですよね。
で、この自慢したがりのセレブ主婦のキャラもどうにも好きになりようもなく、あまり印象に残らないお話でした。
ただ、森羅が犯人を確信した決め手はシンプルになるほどと思わされたのでそこはよかったです。




19巻

op.54「銀座夢幻亭の主人」★★★★4

昭和30年代、文士や政治家などが集ったキャバレー"夢幻亭"の主人は、誰からも愛され誰をも愛した美しく賢い青年だった。
当時客であった大物政治家から、彼が生前に本当に愛したのは誰だったのか調べろと依頼された森羅だったが......。


こういう色気のある昭和ロマンは堪らんっすわ。
キャバレーのね、女性的な青年主人という神秘的なキャラクターね、うん、良い。
彼が生涯唯一愛した人物は意外性よりも納得が強く、私なんかはかなり共感さえしてしまいましたが、そこからの幻想的なラストが素敵。
これもストーリー偏愛枠ですね。





op.55「夜のダンス」★★2

明友高校3年生でダンス部のルカが夜のオフィス街でダンスの練習をしていると、ビルの中で男が現金を盗む場面を目撃する。しかし、警備員の証言は彼女と食い違い......。


このシリーズのことだからてっきり(ネタバレ→)光の屈折とか錯覚とかを使ったトリックかと思っていたのですが、真相はもっとしょうもなかったですね。
ただ、ルカちゃんのキャラと森羅の一言が良い。




op.56「大統領逮捕事件」★★★★4

パルキア共和国で大虐殺を行った前大統領・スワミがベルギーで逮捕された。しかし、パルキアの現大統領はスワミの身柄受け渡しを要求。
開かれた国際裁判でベルギー側に立った森羅だが、パルキア側の補佐には......。


そう、まさかのQ.E.D.とのクロスオーバー第2弾(Q.E.D.では「バルキアの特使」というエピソードがこの話と対になっているようです)。
このお話では森羅の視点から最強の敵・燈馬に翻弄されてしまう様を描いています。そう、やはり燈馬くんのが年の功の分だけ上手。普段C.M.Bではでけえツラ......失礼、華麗な推理をカッコよく決めてるだけに、こういう親戚の子ども感がある森羅くんは新鮮でしたね。
それでも、果たすべき役割をきちんと果たす様に普段あまり見られない指輪の主としての矜恃も垣間見られて、燈馬くんにやられてるようでいて森羅くんの魅力も前面に押し出された良いコラボ回だったと思います。
もちろん、大統領逮捕という事件の深刻さも衝撃的でそちらも魅力的。




20巻

op.57「12月27日」★★2

森羅博物館で開かれたクリスマスパーティー。参加者の八合目は自分を何度もフった意中の相手への想いを諦められず彼女へのプレゼントを持参するが、それが何者かに砕かれる事件が起きて......。


うーん、これはねぇ、あの、私って下手に恋愛要素入ってるとそっちメインに見ちゃう性癖があるんですよね〜。
そんで、この男がなかなかイラついたので、あんまりハマれなかったです。←
いやまぁ、高校生の恋愛なんてこんなもんだし、いくつになっても恋は人を愚かにするものなのですが......。





op.58「転落」★★2

とある会社の社長が、会社の赤字を計上しようとした会計係を温泉旅館で殺害。3Dプロジェクターを使ったトリックは完璧に思われたが......。


倒叙ものなんですけど、倒叙であることがそこまで活きてる気がしないのが難点......。
というのも、犯人特定の決め手が犯人の失言によるものだったりするんです。だから、ぶっちゃけ普通にやった方が面白かったんじゃないかなぁ......と。





op.59「木片」★★★3

森羅博物館を訪れた不思議な女子高生。彼女に誘われ、森羅は江戸時代にタイムトリップして2人の仏師に出会う......。


こういうカラッとしてるようでいてミステリアスな女子高生大好きです。いや、それはええねん。
Q.E.D.でもなんかあった気がするタイムトリップもの。ミステリというよりは、仏師の生き様を描いた時代ドラマとして読み応えアリ。
とはいえ一応謎解き要素もあって、謎の所在自体が謎っていう構成も面白かったです。





op.60「犀の図」★★★3

森羅の養父の1人、モーリスが、犀の版画を盗んだ疑いをかけられ拘置場に入れられた。森羅に助けを求めた彼だったが、最低限のこと以外何も語ろうとはせず......。


ついに登場、3人目の養父氏。
過去の養父回と比べても最も養父のキャラクターとミステリとしての仕掛けが上手く組み合わさっていて、あっと言わされました。
三者三様キャラが濃いですが、このモーリスが一番地味にイラッとくるおっさんですよね(笑)。
でもそれだけに、彼の真意が垣間見られるところではなにやらギャップ萌えのようなものまで感じてしまい、嫌いになれないキャラでした。
今後彼らの過去話とか、全員集合回なんかも見てみたいものです。