シャークネードというクソ映画シリーズを全作見たんですが、せっかくあそこまで時間を無駄にしたので感想をブログのネタにするくらいのことはしたいと思いつつ、でもブログ用に書くのも新たな時間の無駄なので見た時にFilmarksに載せた感想をそのままコピペしときます。
とりあえず、めっちゃ面白いシリーズなのでみなさんぜひ見てください。別に被害者を増やそうとか考えてないです。ほんと、見ないと人生損しますよ!
シャークネード
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2014/01/08
- メディア: DVD
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「サメに頭が二つあったら強くねぇ??」「いやいや俺はタコとサメを合体させるしww」「てか頭三つあった方がつええし」「そんなこと言ったら俺5つつけるわ」「いやいや、一面に7個の頭をつけた六面体型にすれば6×7=42個の頭をつけれる」
そんな愛すべきバカたちが撮るのがサメ映画。嗚呼、元祖『JAWS』......スピルバーグよ......あんたは立派だったよ。あんたの後継者はバカばかりだけどもな......。
そんなわけで、この作品ではサメが竜巻に乗って飛んで来ます。海にはサメ、空からもサメ。サメ映画の世界は「俺の考えたサメがどんだけ強えか」という単純明快なイデオロギーが全てを支配しています。この作品の場合は、海と空から挟み撃ちにすればより強いという発想ですね。素晴らしい。
映像が「上手い素人」程度の、綺麗だけど味気ない感じで、それがちゃちいCGのサメと奇妙にマッチしていてよかったです。
とにかくサメがたくさん襲ってくる、そのスピード感も楽しく、ほぼ常にサメと戦っています。そして、その合間を縫ってちょびちょびとキャラクターの過去などが掘り下げられていきますが、これも深そうでいてだから何って感じが非常にチープでいい味になっています。
また、クライマックスのまさかのアレには大爆笑してしまいましたが、そこから無理やりいい話に持っていく力技が決まっていて、散々めちゃくちゃやっといてちょっと感動させようとしてくるところが腹立ちました。いやいや、おかしいやろ。そもそも何でそのサメだって分かったんだよ。御都合主義万歳。
て感じで、途切れることのないアクション、重厚な人間ドラマ、上質のブラックユーモア、そして感動のラスト。めちゃくちゃつまらないことを除けば非常に面白い映画でした。
シャークネード:カテゴリー2
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2015/02/04
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「台風が来る ものすごいやつ 台風が来る 記録破りだ」(THE BLUE HEARTS『台風』より)
信じられないことに第5弾まで作られている大人気シリーズの2作目です。今回は、サメの王子ニューヨークへ行く、という寸法で前作の主人公フィンとその元妻、その他関係各位が自由の街ニューヨークで再びサメ台風に遭遇するお話です。遭遇する、というかぜってえこいつらがサメ台風呼んでるだろ。ミステリで名探偵の行く先々に殺人事件が起こるあの現象と原理は同じですね。
さすがに大人気シリーズだけあって、観客を喜ばせるツボは心得たものです。
サメが噛み付いただけで電車が半壊するなどの天然か故意かわからないツッコミどころから、天気予報のシーンみたいな確信犯的なツッコミどころまで、全てのツッコミどころの生みの親!ジャスティス!
さらにキャラの適当さもすさまじく、前作ではまだ人の死を悼んでいたような気がしますが、今回はもう友達が死んでも「あらまぁ」くらいの反応です。人間の順応力は恐ろしいものですね。
個人的には冒頭と自由の女神のシーンが気に入りました。ニューヨークでパニック映画取るならあれは必須ですよね🗽
残念な点としては、前作のがまだしも人間ドラマがあって、今作はそういう要素があまりにもないので話が単調なこと。いくらB級パニック映画といってもやっぱりある程度の紆余曲折はないと呆気ない感じがしちゃいますね。
まぁでもバカ度をよりパワーアップして返ってきてくれたことが嬉しいです。なぜか4はまだ日本に来てないらしいですが、3と5は録画したので引き続き観たいと思います!
シャークネード:エクストリーム・ミッション
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2015/11/04
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「大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る」(スピッツ『ロビンソン』より)
二度にわたるシャークネードとの闘いによって大統領から勲章を授与されたフィン。しかしその矢先、ホワイトハウスを三度のシャークネードが襲う。
今回は凄いです。まずはホワイトハウスがやられるわけですが、「インデペンデンス・デイ」を観ても分かるように、合衆国の大統領は戦闘能力が高いです。カッコいいです。安倍ちゃんもサメから日本を守れば好感度上がるとおもう。
そして舞台はユニバーサルスタジオへ。そもそもがアトラクションな映画なのでユニバーサルスタジオとの相性もばっちり。ここでフィンの娘が乗り物で隣に座った青年と恋に落ちます。凡百の映画ならこの辺のお話を膨らませて青春感を出してきますが、本作の主役はあくまで鮫。2人のイチャラブは出会いのシーン以降では後半で3分くらいしか描かれないというストイックさ。というかそんならこのエピソードいらな
さて、肝心のシャークネードの方はと言うと、今回はデカイです。
あまりにデカすぎて、フィンはシャークネードを狙撃するため宇宙へ向かうことにします......
......はい、あなたの聞き間違えではありません。私は確かに「宇宙へ」と言いました。
そう、今作はなんと宇宙にまで舞台を拡げてしまうのてす!いやーん、ダ・イ・タ・ン♡ なんかもうここまでくるとガチでバカバカしくて、映画というより映像による幻覚剤といった感じ。内容を追うのではなく画面上で繰り広げられるバカに心地よく酔っ払うのが正しい鑑賞法でしょう。それにしても今まで宇宙は神秘だと思っていましたがサメが台風に乗ってぴょーんと飛んでいけるくらいだから宇宙も大したことないですね。それでもサメさんたちが宇宙に到着するシーンはあの宇宙犬ライカを彷彿とさせて感動しました。しません。映画がめちゃくちゃすぎて感想もめちゃくちゃ言ってますが要するに時間を返して欲しい。こちとら暇じゃねえんだ、クソくだらねえ茶番に付き合ってられるかよ。
シャークネード4
- 出版社/メーカー: ニューセレクト
- 発売日: 2016/12/02
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「雨は夜更け過ぎに サメへと変わるだろう」(山下達郎『クリスマス・イブ』より)
壮大な音楽をバックに宇宙空間の上を流れる黄色いテロップ。あの超人気シリーズの近作ですが、恥ずかしながらこのシリーズ初めて観ます。
タイトルから宇宙が舞台の話だと思っていましたが、宇宙が出てくるのは前作で、今回はラスベガスが舞台です。
ベガスを拠点に台風を制御している会社・ナンタラXですが、ある日台風を制御しきれずに巨大なトルネードが巻き起こってしまいます。トルネードには何故かサメが入っていましたが、スペースオペラってのはそういうものなんでしょうね。SFに詳しくないので初めて知りました。
さて、息子のギルと農場に暮らす主人公、フィン・スカイウォーカーは、ナンタラXが台風に敗れたことを知って立ち上がります。
だが台風も強い。負けそうになるフィンの前に、死んだはずの妻・エイプリルが現れます。そう、実はギルの母親はサメではなくエイプリルだったのです!「ぼくのママはサメなんだ!」と叫ぶキチガ......じゃなくてギル。その言葉を聞いたエイプリルはショックによりジェダイとしてフォースの力を覚醒させます。失くした腕から伸びるライトセイバー!一方台風の方もどんどん形態を変えていってもはやサメ映画としての原型を失っ......サメ映画?私は何をいっているのでしょう。これはスペオペ、サメなんか出てきませんよ。アハハ。
なんだかんだの末、スカイウォーカー家の一族は台風をやっつけ、ギルはマスクの下でスーハー言ってるエイプリルに抱きついて叫びます「ママ!」
いやぁ感動しました。ジョージ・ルーカスといえば今や知らない人はいない大監督ですが、こんな傑作を撮っていたのならあれだけ人気があるのも頷けます。やはり誰もに愛される名作というのは、愛されるだけの理由があるものなのですね。
というわけで、シリーズ第4弾『スターウォーズ/フォースの覚醒』、めっちゃ面白かっ......え?スターウォーズじゃない?HAHAHA、何を言っているんだい君は......
......to be continued......
シャークネード5 ワールド・タイフーン
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2017/12/02
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追悼 2017年。
2005年、セルビアで大量のカエルが空から降って来る現象が起きた。
2010年、オーストラリア北部、ノーザンテリトリーの小さな町には魚が雨のように降り注いだ。
2011年にはアフリカ南部の草原に重さ6kgの巨大な鉄球が突如落ちて来たという。
そして、2013年、アメリカで台風に乗って大量の鮫が空から降り注ぐ現象が報告された。
この現象は2014年、2015年、2016年と1年ごとにアメリカ各地で発生していた。そして、今年2017年、オーストラリア、イタリア、アフリカ、そして我が日本・東京を襲ったことは記憶に新しいだろう。
本作は、幾度もシャークネードと闘ってきた我々人類の英雄、フィン・シェパード氏が先の大災禍で果たした功績を元に製作されたノンフィクション映画である。
事件はフィン氏の息子・ギルくんがシャークネードに攫われてしまうところからはじまる。
息子を救うため、フィン氏とその妻のエイプリル氏は、シャークネードを追いかけて世界各地を駆け巡る、否、飛び巡る。
このあたりまではアクション要素を強めにオペラハウスの陰謀論や変形合体シャークジラといったエンタメ的な外連味で魅せてくれた。
しかし、我が東京へシャークネードが上陸した時は、日本人としてあの台風で亡くなった我らが同胞を悼む気持ちになり、それ以降涙なしでは観られなかった。
失われていく大切な人の命。シャークネードへの怒りと自身の不甲斐なさへの怒り。シャークネードをタクシー代わりにしてシャークネードを止めるという秘策にもかかわらず、ついに最愛の妻さえも......。
フィン氏の悲痛な叫びが耳朶を打った、鼓膜を打った、そして胸を打った。
刀折れ矢尽きたフィン氏。
しかしそこで時空を超えた奇跡が起こる。これには泣いた。こんなに泣いたのは元カノにフラれた時以来だろうか。あぁ、神様っているんだな。そんなラストシーンの余韻に浸ってしまい、エンドロールが終わっても呆然として立ち上がれなかった。
今年の初めに起きた10億人の命を奪ったあの大災禍。
そこから生還した我々人類はこの映画を観るべきだ。あの日のことを決して忘れてはならない。そして必ずやシャークネードに反撃するのだ。さぁ、戦いの幕は切って落とされた。立ち上がれ、人類!
......to be continued
追記
ちなみにこの感動の実話は、その後、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の元にもなっている。