偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり

はあぁ〜〜、出会い、、無え〜〜......。

あ、いきなりため息ついてすみません。こんにちは。

 

いや〜実はさいきん彼女募集中なんですけど、出会いってその辺に落ちてないですよね〜。学生の頃は友達はほぼいなかったですけど、それでも部活とかでそれなりに女の子の知り合いもいたし恋に破れたりもしてましたけど、、、働き始めるとマジで無い。皆&無。

職場の人とはビジネスライクな関係でしかないですし、職場以外で出かける場所なんてTSUTAYAくらい。TSUTAYAで偶然私と同じ『死霊のしたたり』 を手に取ろうとするような悪趣味な女性もいないので、手が触れて「あっ......///」ってやつも出来ません。

というわけで、彼氏欲しがってるホラー映画とミステリと邦ロックが好きで可愛くて巨乳の女の子を知ってる方がいたら紹介してください。ではまた次の記事でお会いしましょう!アディオス!

 

 

 

......じゃなくて......。

 

 

 

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https://movies.yahoo.co.jp/movie/マン・アップ!+60億分の1のサイテーな恋のはじまり/355260/

 

製作年:2015年
監督:ベン・パーマー
出演:サイモン・ペグ、オフィリア・ラヴィボンド、レイク・ベル、オリヴィア・ウィリアムズ

 

☆4.0点

 

〈あらすじ〉

34歳フリーのナンシーは、両親の結婚記念日パーティーに向かう途中で見知らぬ男に声をかけられる。男はジャック、40歳バツイチ野郎だ。
ナンシーのことを、SNSでやりとりしていて初めて会うデート相手と間違えているもよう。出会いがなく焦っているナンシーは、ジャックが好きな映画のセリフを引用したことが気になって、つい本物のデート相手のフリをしてしまう。

 

 

映画チャンネルのCMでタイトルを知り、サイモン・ペグが出てたのでなんとなく観てみましたが......良い!!!

 

冒頭、パーティーの場面で散々主人公ナンシーのコミュ力のなさを見せられます。「大丈夫かこいつ......」と思ってしまったらもうこの作品の術中に陥ってると言っていいでしょう。彼女の空気読めない言動と凍りつく周囲の人々ににやにやが止まらなくなります。一方、彼女が出会う男、サイモン・ペグ演じるジャックも、コミュ力が変な方向に飛んでます。喋るタイプのコミュ障です。そんな2人が出会うわけですから「大丈夫かこいつら......」というデートになるわけです。

 

でもねでもねでもでもね。一緒にいるうちに変な奴同士でけっこう気が合うことがわかります。お互いに映画の話などフィーリングがパチンと合っちゃう瞬間があって、もうにやにやが止まらないけどちょっと羨ましくて泣いてましたけど、それくらい良い2人なんです!彼らへの気持ちが「何だこいつら」から「がんばれ〜」になったらぐんぐん面白くなっていきます。

 

キャラの良さでは、彼らの前に現れるナンシーのストーカーのショーンも良いですね。ほんっっっとにクソ野郎でそのキモさに引き攣った爆笑をしてしまいました。素でやばそうな顔してるけど大丈夫かこの役者さん。

 

好きなシーンはジャックの元妻とその新しい恋人とのやり合いです。ほぼ下ネタの独演会ですが、内容のめちゃくちゃさに爆笑。Duran Duran で踊りながら大喧嘩するシーンももう......。喧嘩しながらも2人がもう互いのことを知り尽くしているような、喧嘩なのに阿吽の呼吸な感じが可愛すぎます。てかそもそもThe Reflexという曲のイントロってカッコ良すぎて反則だしそれがかかるタイミングが完璧で「ふぁ!?リフレックス!?」とテンション爆上げでした。

 

Duran Duran - The Reflex - YouTube

 

で、終盤では2人のダメなところがまた出てきつつ、あの人が実はめちゃくちゃ良い人だったりパリピも案外いいやつらだったりとぐんぐんエモい展開になっていって最高のラストシーンを迎えます。なんなんだこの多幸感は!

 

王道なラブコメですが、オシャレさと下品じゃない下ネタとキャラへの愛着という、私がコメディに求める全てが入っていて、恋愛に関する良いセリフもたくさんあってと、好みドンピシャでした。

最後に好きなセリフを引いてしめさせていただきます。

 

彼女への未練じゃない 過去の愛情への未練よ