偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

バリー・リンドン

最近映画記事をまるっきりサボっていたので、久しぶりにこないだ見た最高な映画について載せときます。まぁ転載だけども......。バリーリンドン [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2012/11/07メディア: Blu-ray クリック: 15回この…

道尾秀介『月と蟹』読書感想文

はい、道尾リバイバル第4弾。 2009年から毎回連続で直木賞候補に名前の上がっていた道尾さんがついに5度目の正直で受賞を果たしたのが本作。 その当時には「あ、道尾秀介とったじゃん」と思ったものの、個人的には道尾離れの時期だったのでそれから放置して…

伊坂幸太郎『火星に住むつもりかい?』読書感想文

最近中学の時にハマってた道尾秀介の未読作品を補完していってるのですが、その流れで同じく中学の時にハマってた伊坂幸太郎の未読作品も読みたくなって買い揃えてしまいました。そんなわけで、しばらくは道尾と伊坂を行き来するような生活が続きそうです。…

道尾秀介『カササギたちの四季』読書感想文

My道尾リバイバルブーム第3弾は、ミステリ界隈でも話題になったこの作品。リサイクルショップを営む華沙々木と、その友人で唯一の店員である日暮、そして店に入り浸る中学生の菜美ちゃんの3人が四季折々に出会うちょっとした事件たちを描いた日常の謎連作短…

道尾秀介『水の柩』読書感想文

というわけで、道尾熱が再燃したことによる道尾秀介強化月間の第2弾です。 老舗旅館の息子の逸夫は、中学校の文化祭をきっかけに同級生の敦子と親しくなり、彼女にタイムカプセルに入れた手紙を取り替えるのを手伝ってくれと頼まれる。普通な自分の退屈な生…

キアロスタミの『ジグザグ道3部作』を観ました。

はい、というわけで3月のふぇいばりっとの番外編として、キアロスタミ監督による『ジグザグ道3部作』の軽い感想をまとめときます。 TUTAYAの発掘良品やシネフィルWOWOWの「今月の巨匠」のコーナーで取り上げられたりと、今、映画ファンの間でプチブームのキ…

今月のふぇいばりっと映画(2019.3)

はい、ちょっと遅くなりましたが3月のふぇいばりっと。3月はこれ以外にキアロスタミのジグザグ道3部作も良かったのでそれはまた別でまとめて置いときます。とりあえずそれ以外で良かったのがこちら。 夜の大捜査線 ヤコペッティの大残酷 タワーリング・イン…

偽物の個展

こんにちは。先日のことですが、私が幼稚園の頃に通っていたアトリエ教室の先生のご家族の方から(先生は数年前に亡くなっていたらしくそれもびっくりだったのですが)私が当時書いていた絵を返送しますと言うハガキが来てびっくりしました。 なんせ20年ほど前…

道尾秀介『透明カメレオン』読書感想文

中学生の頃にハマった道尾秀介ですが、このたび例によってひさびさに読みました。本作は、道尾さんの作家生活10周年記念作品と銘打たれていて、彼が初めて読者のために書いた小説でもあるらしいです。 最近はご無沙汰でしたが一応昔からのファンとしては感慨…

倉野憲比古『スノウブラインド』読書感想文

昨今では珍しく新人賞などは取らずに本書でデビューし、その後もう一冊だけ長編を上梓したっきりの幻の探偵作家、倉野憲比古。 ずっと前にフォロワー氏に勧められていたものの文庫派だからハードカバーはなぁ......などと言っているうちに読む機を逸していた…

トマス・H・クック『蜘蛛の巣のなかへ』読書感想文

教師のロイは、余命短い父親を看取るために故郷の町へ帰る。あるきっかけでかつて弟が起こしたとされる事件の謎を探るうちに、ロイは父の過去と弟の死にまつわる蜘蛛の巣のような謎に絡め取られていき......。蜘蛛の巣のなかへ (文春文庫)作者: トマス・H・…

小林泰三『殺人鬼にまつわる備忘録』読書感想文

というわけで、前回の記事に書い‪た『忌憶』所収の「垝憶」という中編を長編化したのが本書です。‬殺人鬼にまつわる備忘録 (幻冬舎文庫)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2018/10/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る‪とある事…

小林泰三『忌憶』読書感想文

久しぶりの小林泰三......ってなんか最近読書記録を書くたびに久しぶりって言ってる気がしますね。読書量が減ったからしゃーないねん......。忌憶 (角川ホラー文庫)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/03メディア: 文庫 クリック: 6回この…

Apple Musicに加入しました

はい、しました。正直なところ、これまでストリーミングってのにはちょっと反発心がありまして。 その理由ってのはまぁ、やっぱCDへの愛着だとか、ストリーミングでたら〜っと音楽流してアルバム単位とかで聴かない人への嫌悪感だとか、「作品」というものへ…

谷崎潤一郎『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』読書感想文

久しぶりの谷崎。書名の通りマゾヒズムが題材の短編を集めた本です。 中村佑介のイケない感じの表紙絵に惹かれて買ったわけですよ。そりゃそうさ!谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫)作者: 谷崎潤一郎,千葉俊二出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/09…

藤野恵美『おなじ世界のどこかで』読書感想文

『ふたりの文化祭』を読み終えた足で本書を買いに行き、その日のうちに読み終えてしまいました。NHKオンラインで連載されていたSNSやインターネットにまつわる連作短編集です。おなじ世界のどこかで (角川文庫)作者: 藤野恵美出版社/メーカー: KADOKAWA発売…

藤野恵美『ふたりの文化祭』読書感想文

ふたりの文化祭 (角川文庫)作者: 藤野恵美出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/02/23メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本屋で新刊のコーナー見てたらこのタイトルを見つけて「え、え、え、えぇ〜〜!?」と叫びました(心の中で)。 そう、本書は完…

若者のすべて

フジファブリックのかの名曲......ではなく、ルキノ・ヴィスコンティ監督、アラン・ドロン主演の1960年のモノクロ映画です。 若者のすべて ルキーノ・ヴィスコンティ Blu-ray出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー発売日: 2018/08/31メディア: Blu-rayこの商品…

今月のふぇいばりっと映画〜(2019.2)

はい、2月のふぇいばりっと。 2月は個人的にはそこまで忙しくなかったですが、途中2週間ほど映画観ない期に入ってしまっていたので結局10本くらいしか映画観れてないです。 そんな中からなんとか選び出したのがこちら↓ アクアマン 新婚道中記 道(フェリーニ…

『有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー』読書感想文

タイトル通り、アリス先生が選ぶ本格短編アンソロジー。 いきなり失礼なこと言いますが、作家としての有栖川有栖にはそこまで興味がなくて、学生シリーズこそ好きで全部読んでるものの、作家シリーズの方は短編集読んであんまり肌に合わなくてやめちゃいまし…

スピッツ『フェイクファー』今更感想

スピッツ全作感想シリーズ(目標)第2弾でございます。 今回はファン人気の高いこのアルバム!フェイクファーアーティスト: スピッツ出版社/メーカー: ユニバーサルJ発売日: 2002/10/16メディア: CD購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (193件) を見…

連城三紀彦『明日という過去に』読書感想文

全編が二人の女性の手紙のやり取りという体で進行していく書簡体の長編小説。 連城作品の中では無名な方だと思うのですが、なぜか今も絶版を免れてAmazonとかでは新品で入手可能という不思議な作品です。明日という過去に (幻冬舎文庫)作者: 連城三紀彦出版…

スピッツ 『醒めない』今更感想

さて、突然ですが、スピッツの全アルバム感想をこれからやっていきます。 といっても私の中では突然ではなく、高校生の時からいつかブログでやりたいと思っていつつずっと出来ていなかったことなのです。恐らくスピッツの新作が出るであろう今年、ついにやっ…

加門七海『蠱』読書感想文

私がまだ大学生の頃、一時期ホラーにハマろうとしていた時期があってその時に買ったまま積んでいた本。 紫色の背表紙に『蠱』という魅惑的なタイトル、目次を見ても、魅力的な単語ひとつのシンプルなタイトルが並び、本の長さも5話で200ページと短め。 これ…

連城三紀彦『白光』読書感想文

ひっさしぶりの連城三紀彦。 旧サイトにはたくさん感想のっけてるようになかなかのファンではあるのですが、少なくともこっちのブログ初めて以降は読んでなかったですね。この度久しぶりなので短めの長編でなおかつ評判もいい本書を選んでみましたが、うん、…

さくらももこ『ちびしかくちゃん』(全2巻)を読みました。

静岡に旅行に行ったんですよ。 そんで、ちびまるこランドに行ったらこの本がお店に並んでて、「なんぞこれ」と思って思わず家へのおみやげに買ってきちゃったんですけど、読んでみたらまぁ〜いい意味でしょーもないセルフパロディ漫画で、ニヤニヤが止まらん…

多島斗志之『クリスマス黙示録』読書感想文

クリスマスが近づき、「リメンバ・パールハーバー」として反日感情の高まる季節を迎えた米国で、日本から留学していた女子大生のカオリがアメリカ人の少年を轢いてしまう事件が起こる。 少年の母で現職警察官のヴァルダ・ザヴィエツキーは、カオリへの復讐を…

深緑野分『オーブランの少女』読書感想文

ミステリーズ!新人賞に入選した表題作をはじめ、「少女」をモチーフにした五つの物語を集めたデビュー短編集です。オーブランの少女 (創元推理文庫)作者: 深緑野分出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/03/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) …

indigo la End『PULSATE』の感想だよ

はい、出ましたインディゴ感想シリーズ。 一年ぶりのアルバム、というか一年ごとに両方のバンドでアルバム出しつつ余技的バンドを増やしつつドラマにまで出たりM1の優勝予想したりラジオやったり休日課長や米津玄師らと毎日飲み歩いたりしてる川谷絵音。その…

住野よる『君の膵臓を食べたい』昔書いた感想。

キミスイの略称でお馴染み、実写映画化されたと思ったらアニメ映画化も決定という話題が沸騰している青春小説です。この度文庫化されたのを機に読んでみましたが、なるほど、良いですねこれ......。しょーもない恋愛小説かと思っていたらまんまとハマってし…