偽物の映画館

観た映画の感想です。音楽と小説のこともたまに。

阿津川辰海『紅蓮館の殺人』読書感想文

気鋭の著者の3作目。 わけあって前から名前は知ってたんですが、読むのは初でした。結果、めちゃ面白かったです。紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)作者: 阿津川辰海出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/09/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見る高校生の…

燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』ざっくり感想

ボクたちはみんな大人になれなかった (新潮文庫)作者: 燃え殻出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/11/28メディア: 文庫この商品を含むブログを見る2016年、おっさんのボクは、1999年に好きだった"最愛のブス"に間違ってSNSの友達リクエストを送ってしまう。…

村上春樹『夜のくもざる』ざっくり感想

夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説 (新潮文庫)作者: 村上春樹,安西水丸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/03/02メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 16回この商品を含むブログ (39件) を見る1話4ページほどの超短編に安西水丸画伯のイラストを添えた36編の…

坂木司『先生と僕』ざっくり感想

先生と僕 (双葉文庫)作者: 坂木司出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2011/12/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (17件) を見る大学生の二葉は殺人事件の起こるミステリーも読めないくらいの超怖がり。ひょんなことからミステリ好き…

尾崎世界観『祐介』ざっくり感想

はい、記事タイトルの通り、ざっくりです。 今年読んでいたけど感想記事を上げていなかった本がいくつかあるので、これからまとめてざっくりと短文感想を書いて供養しようというコーナーのつもり。別に必ずしもつまんなくて書かなかったわけじゃなくて、タイ…

坂木司『何が困るかって』読書感想文

ほのぼの系のキャラクター系日常の謎ミステリの旗手......みたいなイメージの坂木司ですが、本書はいわゆる奇妙な味のショートショート集。何が困るかって (創元推理文庫)作者: 坂木司出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/12/20メディア: 文庫この商品…

山田正紀『人喰いの時代』読書感想文

第二次大戦の少し前、北海道はO市。 船の上で出会った呪師霊太郎と椹秀助という2人の若者がいくつもの不可解な事件に遭遇する......という連作短編探偵小説。 人喰いの時代 (ハルキ文庫)作者: 山田正紀出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 1999/02/01メ…

ブルー・バレンタイン

ここんとこ、500日のファッキンサマー、アバウトタイムと、時間ラブストーリーを観てきたので、ここらでこいつをぶち込んどこうかなと思いまして......。ブルーバレンタイン (字幕版)発売日: 2015/03/13メディア: Prime Videoこの商品を含むブログ (2件) を…

山田正紀『ブラックスワン』読書感想文

実を言うと山田正紀氏は私の通っていた学校のOBで、50近く年が離れているとはいえ同窓の人間としてシンパシーを抱いていたりしまして。 とは言いつつ、『ミステリ・オペラ』を読んだ時に長い割にあまりハマれず、それ以来きちんと読んでこなかったのですが、…

歌野晶午『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』読書感想文

歌野晶午による、江戸川乱歩の名作短編たちへのパスティーシュ短編集。 Dの殺人事件、まことに恐ろしきは (角川文庫)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/10/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 歌野さんは以前にも長編『死体を買…

法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』読書感想文

懐かしの、講談社ミステリーランド。 怪盗グリフィン、絶体絶命 (講談社文庫)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 「ライト・シング、ライト・プレイス(あるべきものを、あるべき場…

中西鼎『東京湾の向こうにある世界は、すべて造り物だと思う』読書感想文

本屋さんにさぁ、このタイトルでこの表紙でこのあらすじの本が置いてあったら、私なら買うでしょ! という謎の使命感のようなものに駆られて買ってみた、いかにもエモそうな小説です。東京湾の向こうにある世界は、すべて造り物だと思う (新潮文庫nex)作者: …

アバウト・タイム 愛おしい時間について

いやー、ついにこの大人気作を観ましたよ!観たんですけどね......。 アバウト・タイム ?愛おしい時間について? (字幕版)発売日: 2015/04/10メディア: Prime Videoこの商品を含むブログを見る スコア: 1.0 ★☆☆☆☆ 一族の男に代々伝わる特殊能力であるところの…

(500)日のサマー

"運命の恋"を信じるトムと、信じないサマー。2人の出会ってから終わるまでの500日間を描いた、ラブストーリーに在らざるボーイミーツガールの物語。(500)日のサマー (字幕版)発売日: 2013/11/26メディア: Prime Videoこの商品を含むブログ (1件) を見る え…

イエスタデイ(2019)

イエスタデイ (オリジナル・サウンドトラック)アーティスト: ヒメーシュ・パテル出版社/メーカー: Polydor Records発売日: 2019/06/21メディア: MP3 ダウンロードこの商品を含むブログを見る 最&高&最&強でした! 売れないアマチュアシンガーのジャックが、…

野崎まど『【映】アムリタ』読書感想文

はい、みんな大好き野崎まど先生のデビュー作。 むかーし読みましたが、読書会のために再読。 [映]アムリタ 新装版 (メディアワークス文庫)作者: 野崎まど出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/09/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 井の頭芸術…

西澤保彦『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』読書感想文

タイトルの通り、謎が論理的に解決されるパズラーと呼べる作品を集めたノンシリーズ短編集です。パズラー 謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/09/20メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブ…

西澤保彦『からくりがたり』読書感想文

8編の短めの短編から成る連作集風の長編。からくりがたり (幻冬舎文庫)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2017/10/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る毎年年末年始に起こる殺人事件と、"計測機"と呼ばれる謎の男を軸にしつつ、各話で友…

今月のふぇいばりっと映画〜(2019.9)

9月はほとんど映画を観ませんでしたね......。最近は読書に比重が偏ってしまっています。 アス イングロリアス・バスターズ サスペリアpart2 アス はい、観てきましたよ。夏休みに海の近くの町の別荘にやってきた一家。実はママは幼少期にこの町で"もう1人の…

沢村浩輔『夜の床屋』読書感想文

ミステリーズ新人賞を受賞した表題作を含む、著者のデビュー短篇集です。 夜の床屋 (創元推理文庫)作者: 沢村浩輔出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/06/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る 前半3編はいわゆる日常の謎ミステリなので…

おはよう、生きてますか? 生きてたら、お誕生日おめでとう。 最近はキリンジのエイリアンズをずっと聴いてます。めっちゃいいですね。

今村昌弘『屍人荘の殺人』読書感想文

はい。 もはや説明不要ですが、デビュー作にしてミステリランキングとかを何冠も獲って映画版も公開を控えているという超絶怒涛の話題作。私も話題に乗るために、文庫化を機に読んでみました。 屍人荘の殺人 (創元推理文庫)作者: 今村昌弘出版社/メーカー: …

相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』読書感想文

日常の謎ふとももミステリの旗手・相沢沙呼による、デビュー10周年目にして初の殺人が起こるミステリ、というだけでも気になりみめちゃありました。 加えて、帯文は「すべてが、伏線」、そして書店員たちの絶叫が帯裏に敷き詰められたかなり強気な宣伝姿勢と…

倉野憲比古『墓地裏の家』読書感想文

『スノウブラインド』の倉野憲比古先生の第2作。前作の主人公・夷戸が訪れた墓地裏の家は、吸血神を信仰する神霊壽血教の教会だった。歴代教主が機械な自殺を遂げたこの家で、今再び惨劇の幕が上がり......。墓地裏の家作者: 倉野憲比古出版社/メーカー: 文…

綾辻行人『Another エピソードS』読書感想文

Anotherを読んだのは確か高校生くらいの時でしたけど、その後続編とも外伝ともとれる本作を実は完全にスルーしていたので、深泥丘続々を読んだタイミングでまとめて読んでみました。Another エピソードS (角川文庫)作者: 綾辻行人出版社/メーカー: KADOKAWA/…

綾辻行人『深泥丘奇談・続々』読書感想文

深泥丘奇談連作の第3集にして一応の完結編です。完結編とは言え、内容にそれらしさは薄く、あくまでいつも通りの異界京都での日常を描いた"奇談"になっています。深泥丘奇談・続々 (角川文庫)作者: 綾辻行人出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/08/23メデ…

柾木政宗『ネタバレ厳禁症候群』読書感想文

〈読者への警告①〉読者の皆様、こんにちは。 えー、本作『ネタバレ厳禁症候群』の感想を書いていくにあたって、まずは皆様に一つ警告をしていきます。 このブログではあまり作品をディスらないようにしているつもりですが、当記事ではおもっくそディスります…

メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』読書感想文

先日、映画『メアリーの総て』を(もちろんエル・ファニング目当てで)観て、本書『フランケンシュタイン』がなんとなくイメージしていたような怪物が人を殺しまくるスプラッタホラーなんかではなくて重厚な人間ドラマであるらしいと知ったので気になって読ん…

マーガレット・ミラー『まるで天使のような』読書感想文

初マーガレット・ミラー。数年前に復刊された時に印象的なタイトルから気にはなっていたものの結局読んでなかった作品です。まるで天使のような (創元推理文庫)作者: マーガレット・ミラー,黒原敏行出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/08/29メディア: …

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を観てきました。

レオ様とブラピ様が、落ち目の俳優とそのスタントマンのコンビを演じ、"あの"シャロン・テートが新進女優としての日常を過ごす。 69年のハリウッドを現代に蘇らせ、笑って泣けるおとぎ話に仕立てたタラちゃん最新作です。 個人的にシャロンテート事件はウィ…